
株式会社 レナウン
代表取締役社長 北畑 稔さん
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「経営というのは、これが正解だとか、正しいとかはっきり分かるものではありません。そうした中でいろいろな経営判断をして、資源をそこに集中させていくということなんです。一つの大きな合意を形成しようとするとやっぱり難しいし、仮にそれが形成できた時はもしかしたら相当手遅れになっているかもしれない。ということは、より多くの人に、より早く、会社が直面している問題や課題を共有してもらうということしかないかもしれませんね」 社員一人一人と話し合えれば良いのだけれど、それは不可能に近い。しかし折を見て共有できる機会を増やしていると仰る。至難の業かとも思うが、パワフルな社長は、目標をはっきり示すことで、理想形により近づけつつあるようだ。 では先述した中国企業との資本業務提携により今までのビジネスと特に大きく変わった点をお話いただくと、「まずプラス面がいくつもあって、その一つは調達した資金を使って、宣伝投資、設備投資、そして今システム投資を実施しようとしています。これらは直接的な資金調達によるプラス面です。その他、中国の繊維、アパレル、マクロな意味で、同業の、より大きな企業と組んだことによる中国市場に向けて一緒にやっていけるということが第二にあります。別の視点から言えば、人の使い方が西欧化していて、特に女性の幹部が多いのに驚かされます。しかも皆さん、生き生きと仕事をしているんです」 ニューヨークを始め、世界の実態を、身を以て経験してきた社長だからこその視点が垣間見える。女性や若い人が活躍するフラットな組織、それを現実化するためにレナウンでは”ほほえみガイドライン”を新たに設置した。
具体的には出産・育児・介護をサポートするもので、産・育休制度、労働基準法、男女雇用均等法など、法律で定められている内容に加え、レナウン及びレナウングループ健康保険組合など独自で設けている規定をまとめたものだという。
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もちろん女性に限らず男性でも制度によって利用することが出来るようになっている。
社員がより働きやすい環境を提供する、それも企業発展のための必須条件と考えた結果である。
では、社長が考えるレナウンの、ひいてはファッション産業の未来像を、果たしてどのように描いているのだろうか。
「我が社は一点一点の洋服を販売して、全体として大きなビジネスになっている会社ではありますが、お客様から見ればお持ちのお洋服がなくて、あるいは足りなくてお買い物されているケースはほとんどありません。クローゼットには既にたくさん揃っている。にもかかわらず、お客様は何かを求めている。そうした要求・演出をお手伝いできる企業、そういう企業であり続けたいと思っています」
そうした状況の中で現在経営資源を傾けているブランドといえばやはり「ダーバン」であり、「アクアスキュータム」であり、「エンスウィート」「インターメッツォ」等が挙げられるという。
また、全体の事業に与えるインパクトを考えると「シンプルライフ」、「トクコ・プルミエヴォル」等が挙げられるという。GMSで展開している「エレメントオブシンプルライフ」にも力を注いでいるといえるそうだ。
そして来年の春には新しい事業を計画しており、近く発表の予定だという。どの新規事業も、将来的には中国が視野に入ってくる可能性があるそうだ。
レナウンという名前はもともと英国の戦艦の名前で、”名声・栄光”という意味もあるのだとか。
北畑社長の未来図には加えて、大いなる夢が描かれているに違いない。
取材・文 大塚陽子

浜崎あゆみをトレンチコートキャンペーンモデルに起用したアクアスキュータム

イメージキャラクターに竹野内 豊氏を起用しているダーバン

中国・深圳中信「SIMPLE LIFE」(2011年9月オープン)

中国・北京崇光「MANO garment complex」(2011年9月オープン)
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