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神戸市出身の船越さんは1995年にアリスアウアアというブランド名でデザイナーデビューしました。その時以来1996年にテーマ「精神的解放と肉体的拘束」で新人ステージでデビューした大阪を拠点に活躍してきました。
ところが2012年A/Wコレクションで実に13年ぶりというコレクションをメルセデスベンツファッションウイークTOKYOの場で発表し、自身のブランドのファンをはじめ、多くのファッションピープルを驚かせたのです。
なぜ、今コレクションを発表したのですかという問いに、
「アリスアウアアというブランドを通じ、今出来ることは何かを考えました。結論として支えてくださるお客様をワクワクさせ、またより多くの方々に向けての発信であるという事に気づき、どうするのが良いのかを模索しました。最後にランウエイショーを行ってから13年という月日が経ち、より大きなフィールドでの発信を求め、切望した時、今までのパズルが整うようにメルセデスベンツファッションウイークTOKYOの選考に選んで頂きました」



ただ、大阪と東京という隔たりの大きさもあり、実際には外部のプレスを立てることも出来ず、またショーに用いる小道具なども自分で車を運転して搬入するなど、苦労も尋常ではなかったようです。
「本当に大変でした。初めての経験でしたから、どうすれば良いのかと自問自答する事ばかりで。でも思いきって参加して本当に良かったです。次の目標もはっきりしてきましたから」
次の目標と言うのは、何とパリ・コレクションへの参加だとのこと。
その思いを初めて聞いた時は、日本でショーを行うようにすんなりとはいかない事、パリに強力な助っ人が必要な事などをアドバイスさせていただきましたが、彼の思いはひるむ事を知りません。
「メルセデスベンツデファッションウイークTOKYOに参加したことで、今はもっとお客様をワクワクさせたい、もっと多くの人にアリスアウアアを通じ、私自身のクリエイションをもって戦ってみたいと考えたんです。その結果パリ・コレクションに行くしかないだろうと強く思うようになりました」
出来るだけ早い時期に実現させたいと思っているそうですが、今はパリ行きの準備を着々と進めている所のようです。
では船越さんの考えている未来像は?
「常にメジャーグラウンドの中におけるアンダーグラウンドというコアなブランドの立場であり続け、内外のアーティストたちとのコラボレーションやスタイリングを行えるようになれればと思っています」
そのためにもパリ・コレクションは不可避なのでしょう。強い闘志が感じられます。
話は逆行するようですが、船越さんがデザイナーになろうと考えたきっかけは何だったのかと聞いてみました。
「クリエイションを行うきっかけは、当時ユダヤの方に、"その才能をどうして外に向かって表現しないのか?“と問われ、気づいたんです。ファッションのデザインは僕にとって一部であり、強いて言うならば、僕自身が着たい服がなかったからにほかなりません」
趣味は「空想!」と即答する船越さん。次のシーズンのウエアはどんな空想の中から誕生するのでしょうか? そして、空想が具現化された時、パリはどんな風に彼を迎え入れてくれるのでしょうか?
最後に現在の日本のファッション界についてどのように思われていらっしゃるのか、またこれからデザイナーを目指す若い人たちにメッセージをとお願いすると、前者に対しては「本当の意味のファッション界は意外と頑張っている方があちこちにいるんだなと思います。ただ、巷でかわされるファッションは人民服にしか見えません」とかなり辛辣です。没個性のファッション=リアルクローズと称されるデザインが大手をふってまかり通っていると言いたいのでしょう。 後者に関しては「自身を信じ苦悩する事」と、示唆に富んだ言葉がかえってきました。



取材・文:大塚 陽子

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第2回 岩谷 俊和 新しいスタートを切って
第3回 朝月 真次郎 10月のコレクションに向けて準備をしています。
第4回 武内昭 中西妙佳 金森香 限られた中で一つづつ現実化しています
第5回 花井 幸子 仕事も趣味も好奇心いっぱい
第6回 高島 一精 アイディアはまずテーマと空間をイメージするところから
第7回 滝沢 直己 デザイナーの役割を変えるような方向で考えていきたい
第8回 荒井 沙羅 洋服をただのビジネスツールにしたくない
第9回 中野 裕通 僕にとって洋服は究極の趣味といえるかも
第10回 鳥居 ユキ 何事も自分からまず動くこと
第11回 岡 正子 やっぱり繊維が好きなんです
第12回 丸山 敬太 スタンダードになりたいな
第13回 石田 欧子 帽子は特別なものというイメージはなかった
第14回 ガッツダイナマイトキャバレーズ
第15回 前田 徳子 私はただひたすら旗を振っているだけ
第16回 菅井 英子 クリエイティブコンセプトは伝統と文化
第17回 津村 耕佑 ファッションは日常の中で起こっているエンターティメント
第18回 宇津木 えり ストレスはイベントやショーで発散してます
第19回 甲賀 真理子 継続は力、継続しないと意味がない
第20回 野田 源太郎 今年はHEATHのことを自分が知っていく時期だと思っています
第21回 荒川 眞一郎 形にするまではやめられない
第22回 安達 稔 将来の夢はクリエイティブのネットワークを作ること
第23回 桑原 直 自分の作品は自分で撮影しています
第24回 松本 与 来シーズンはショーを復活します
第25回 加藤 和孝 自社ブランドをセレクトショップのように展開したい
第26回 堀畑 裕之 関口真希子 将来、“まとふ”とは違うコンセプトのラインをてがけてみたい
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第32回 鈴木 慶子 久しぶりに達成感を味わってみたいです
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小野原誠 カッコ良いもの、美しいものが好きなんです
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